2000年代の日本のヒップホップ・J-POPシーンを牽引し、『熱帯夜』『楽園ベイベー』など数々のメガヒットを世に送り出した「RIP SLYME(リップスライム)」。軽快なフロウとキャッチーなメロディで国民的人気を博した彼らですが、その中核メンバーであったPES(ペス)の電撃脱退と、その後に明かされたグループ内の深刻な確執は音楽界に大きな衝撃を与えました。
2021年秋のインスタグラムでの告発から年月が経ち、3人体制での活動を続けるRIP SLYMEと、独自の音楽性を追求するソロアーティストとしてのPES。一体なぜ彼らの関係性は修復不可能なレベルまでこじれてしまったのか、ネット上に飛び交う「いじめ疑惑」や不仲の真相、そして現在の両者のリアルな活動状況を徹底検証します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:PESは2017年末にすでにグループを脱退していたが、公表されず2021年のSNS告発によって泥沼の確執が表面化した。
- 要点2:脱退理由は単なる音楽性の不一致にとどまらず、長年にわたる精神的負荷や関係性の歪み、メンバー間での対話不全が根本原因。
- 要点3:RYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3名による新生RIP SLYMEと、ソロで先鋭的な音を鳴らすPES。和解の可能性は極めて低く、それぞれが別の道を歩んでいる。
【脱退の真相】PESがリップスライムを去った理由|インスタ告発の全貌と確執の背景
PESのグループ離脱が世間に公となったのは、2021年10月のことでした。RIP SLYMEの公式インスタグラムやYouTubeにて、RYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3人がグループの再始動を匂わせる配信を実施した際、ファンから「PESくんは戻らないの?」という質問が殺到。これに対し、PES本人が自身のSNSで長文のコメントを投稿したことが発端です。
PESが明かした事実は、ファンの想像を絶するものでした。彼は「2017年9月に足並みを揃えることが不可能となり、同年12月に脱退した」と告白。実に約4年間もの間、脱退の事実が公式に発表されないまま放置されていた実態が浮き彫りになりました。
さらに告発の中でPESは、グループ活動期から「使い捨てのように扱われていた」「いじめのような精神的圧迫があった」「何度も話し合いを求めたが相手にされなかった」といった過酷な内部事情を示唆。メジャーシーンで陽気なパーティーチューンを歌い上げていた裏で、修復不能な人間関係の崩壊が進んでいたことが明らかになりました。
【経緯まとめ】活動休止から3人体制再始動まで|グループ内で何が起きていたのか
RIP SLYMEが活動休止に至り、現在の体制へ移行するまでの経緯は、複数のトラブルとコミュニケーションの断絶が重なった結果です。時系列データと公式な動きを整理します。
| 時期・項目 | 詳細・公式発表データ | 一般的なグループ解散・脱退の相場 | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| 2017年4月〜12月 (最初の亀裂) | SUの不倫報道を発端に活動が停滞。裏でPESが脱退の意向を固め、2017年末に所属事務所を離脱。 | スキャンダル時は「一時休止」を発表し、水面下で協議を継続するのが通例。 | 対外的な活動自粛の裏で、メンバー間の信頼関係が完全に破綻していた決定的な転換点。 |
| 2018年10月 (HP閉鎖・活動休止) | 公式サイトが突如閉鎖。事実上の活動休止状態へ。この時点でもPESの脱退は非公表。 | メンバー脱退時は公式プレスリリースを出し、ファンへ明確に報告するのが業界標準。 | 脱退の事実を伏せたことが、後の2021年の大炎上・告発劇を招く最大の悪手となった。 |
| 2021年10月〜11月 (告発と謝罪) | PESがSNSで脱退済を告発。残るメンバーがYouTubeで対応の不手際を謝罪し、3人での活動継続を明言。 | トラブル発生時は事務所主導の書面対応が多いが、SNS直通の告発へ発展。 | PESの積年の怒りが限界に達した結果であり、グループのブランドイメージに致命傷を与えた。 |
| 2022年〜現在 (新体制フェーズ) | RIP SLYMEは3人で配信シングルを連続リリース・フェス出演。PESはソロレーベルで創作活動に専念。 | 分裂後は元メンバー同士が言及を避ける完全な冷戦状態が続くのが常。 | ビジネスと音楽を完全に切り離し、双方がそれぞれの正義で前進している状態。 |
【関係性の深層】PESとRYO-Z・ILMARI・SUの確執|「いじめ疑惑」の真偽を読み解く
告発文の中にあった「いじめ」「嫌がらせ」という表現は、ネット上で大きな波紋を呼びました。RIP SLYMEはもともと学校の先輩・後輩や幼馴染といった強固なローカルコミュニティから生まれたグループです。この「身内ノリ」の強さが、時に特定のメンバーへの過剰なパワーバランスを生み出していたと推測されます。
PESはメロディメイクやフックの作曲においてグループの中核を担っており、音楽的な負担が極めて大きいポジションにいました。現場関係者の証言や当時のインタビューを再検証すると、クリエイティブの責任を一身に背負うPESと、グループの運営やプロモーションを主導するメンバーとの間に、長年にわたって価値観のズレが生じていたことが伺えます。
「いじめ」という言葉が法的なハラスメントに該当するかどうかは当事者間にしか分からない領域ですが、PES側が「精神的な安全を脅かされる環境だった」と認識していたことは紛れもない事実です。グループの空気感に馴染めず、孤立を深めていったプロセスが、決定的な亀裂を生んだ主因といえます。
【実態検証】ファンの生の声と現場目線で見えたリアル|再結成や和解の可能性はあるのか
SNSやファンのコミュニティを定点観測すると、リスナー側の受け止め方は今なお複雑です。青春時代をRIP SLYMEの音楽とともに過ごした世代からは、「PESのいないRIP SLYMEは別のグループに見える」「PESのボーカルとトラックがあってこそのRIPだった」という喪失感の声が根強く存在します。
一方で、残された3人が泥臭く全国のフェスを回り、精力的に新曲を発表し続ける姿に対して「どんな形であれRIP SLYMEという看板を守り続けてくれて嬉しい」と支持するファン層も定着してきました。
では、PESとRIP SLYMEの和解の可能性はあるのか? 結論から言えば、その可能性は極めてゼロに近いと分析せざるを得ません。PES自身が「彼らと関わるつもりはない」「接触を試みないでほしい」と明確な拒絶の意思を示しており、双方が代理人やビジネスを介してすら対話を望んでいない状態が続いているためです。
【2026年最新】PESとRIP SLYMEメンバーの現在の活動状況とソロ最新情報
現在、双方は完全に独立したフィールドで独自のキャリアを築いています。
PESの現在:妥協なきソロワークとプロデュース活動
PESは自身の主宰するレーベル「HOLON SOUNDS」をベースに、ソロアーティストとしてのリリースをマイペースに継続しています。ヒップホップの枠にとどまらず、サーフミュージック、エレクトロニカ、シティポップなど多彩なジャンルを融合させた楽曲群は、音楽業界内でも非常に高い評価を得ています。他アーティストへの楽曲提供や客演、劇伴制作など、職人気質なクリエイターとして充実した活動を展開中です。
RIP SLYMEの現在:3人体制でのライブ現場主義
RYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3人は、メジャーレーベルからインディペンデント体制へとシフトしつつ、精力的にライブ活動や配信リリースを行っています。往年のヒット曲を3人編成用にリアレンジして披露するライブスタイルを確立し、全国の音楽フェスやイベントで再び存在感を示しています。
SUの動向
一方、不倫騒動を機にグループを離れたSUは、DJ活動や俳優業、YouTube出演など独自のスタンスでメディアに露出。RYO-Zらとの個人的な親交は一部復活している様子も見られますが、公式なRIP SLYMEへの復帰には至っていません。
【リスナーの選び方】新生RIP SLYMEとPESのソロを追うべき人の特徴
分裂という悲しい結末を迎えたRIP SLYMEの歴史ですが、生み出された音楽そのものの価値が消えるわけではありません。現在の両者のアウトプットは明確にターゲットや方向性が異なっています。
新生RIP SLYME(3人体制)のライブや楽曲が向いている人
- あの頃の熱いフェスの空気感や、パーティーチューンで無条件に盛り上がりたい人
- RYO-Zの圧倒的なMCスキルとDJ FUMIYAのライブMIXを体感したい人
- グループというフォーマットが持つエンタメ性を愛している人
PESのソロ楽曲・プロジェクトが向いている人
- PES特有の哀愁を帯びたメロディラインや、文学的で繊細なリリックをじっくり味わいたい人
- トレンドに左右されない洗練されたオーガニックなサウンド・ビートを好む人
- クリエイター個人の内面やピュアな表現力を重視するリスナー
【pes リップ スライム】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:PESがRIP SLYMEを脱退したのは具体的にいつですか?
A1:公式に告白されたのは2021年10月ですが、実際にPESがグループを脱退し事務所を離れたのは2017年12月です。約4年間、脱退の事実がファンへ公表されていませんでした。
Q2:メンバー間での「いじめ」は事実だったのですか?
A2:PES本人がSNS上で「いじめのような扱いを受けた」「使い捨てにされた」旨を告発しています。残されたメンバー側は詳細な内情についての直接的な反論は避けつつも、コミュニケーション不足や配慮の欠如があったことを動画で謝罪しました。
Q3:PESが今後RIP SLYMEに復帰・客演する可能性はありますか?
A3:可能性は極めて低いです。PES自身が「今後グループに関わることはない」と公言しており、精神的なトラウマも含めて関係修復を望んでいない姿勢を一貫して示しています。
Q4:現在のRIP SLYMEは何人で活動していますか?
A4:現在はRYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3名で活動しています。SUとPESの2名は正式にグループを離脱しています。
まとめ:それぞれの道を歩む表現者たちの今を見つめる
RIP SLYMEの歴史に刻まれたPESの脱退劇は、青春の輝きを象徴していたグループだからこそ、多くのファンに深い傷痕を残しました。仲良しグループとしてスタートした仲間が、巨大なビジネスとプレッシャーの中で関係性を歪ませてしまう現象は、音楽業界において決して珍しいことではありません。
しかし、確執の果てに選んだそれぞれの現在地で、両者は今なお独自の音を鳴らし続けています。過去の確執にとらわれすぎるのではなく、PESが紡ぐ洗練されたソロの旋律と、3人が守り続けるRIP SLYMEのグルーヴ。それぞれが選んだ表現の現在地を、一人のリスナーとしてフラットに見届けていくことが、彼らの残した音楽への最大の敬意となるはずです。 (出典: pes リップ スライム(Yahoo!ニュース))